介護職でのうつ病休職者増加中!労災申請過去最多!!
日本では、高齢化社会。
毎年増え続ける、高齢者。
そんな中で、現在では、無くてはならない介護職。
その介護職に異変が起きている…。
介護職でうつ病による休職が増加
いま、介護の世界で、深刻化している問題に、社会保険・社会福祉・介護福祉などの間で、うつ病を患って、休職に追い込まれている方が増えているようです。
私の中では、介護職って、本当に大変な仕事だと思っています。
そして、私には介護職は出来ない仕事だと感じています。
すごく興味はあるのですが、私には、その資質がありません。
そんなに寛大な気持ちを持っていませんし、いま、自分の気持ちを押し殺してまでする仕事には、とうてい就けません。
介護職員の方の事件も最近まで、いろいろと報道されていましたよね。
中には、目を覆いたくなるような事件もありました。
でも、何となく気持ちは、分かるんです。
重労働でもありますし、精神的にも、相当キツい思いをしてやられていると思うんです。
知り合いにも介護福祉士がいますが、夜勤があったり、当直があったり、時間も不規則で、お年寄りを毎日、何人もお風呂にも入れてあげないといけなくて、肌がボロボロだと言っていました。
実際に肌を見せて貰いましたが、確かに脂がなくカサカサ状態でした。
そして、いろんなご老人がいらっしゃるみたいで…。
中には、セクハラをしてくる方、夜中に徘徊する方、大声を上げて騒ぐ方、夜中に何度もナースコールを押してベッドに呼びつける方…。
当直の時には、一人で対応することもあるようです。
何かあったときの一人って、嫌ですよね。
最低でも二人は、いないと回らないのではないでしょうか?
本当に大変なお仕事ですよね。
そして、待遇面でも、相当低いところが多いようです。
でも、この待遇面は、昨年から見直されているようです。
国では、「介護職員処遇改善加算」という取り組みを始めたみたいですが…。
各事業所では、この取り組みを利用しているところが多くなってきたようです。
特に大手ではこの制度を利用しているところが多いのではないでしょうか?
人材の確保が大変ですから、少しでも待遇を良くしたいと言う事業所が多いことと思います。自分の利益だけを考えている事業所は、少ないと信じたいです。
まあこのご時世、高齢者が増えてきているので、当たり前に待遇を良くしないと介護職のなり手がいなくなることも考えられますからね。
いまでも、人材不足なのに…。
それにもまして、先に挙げた介護職のうつ病の問題がここへ来て顕著になっている状況です。
国は、もっとこの辺も考えて行かないといけないと思います。
報酬も国が決めている訳ですし…。
実際に2015年には、介護報酬の引き下げによって、介護事業者の倒産が76件もありました。過去最多だそうです。その前年には、54件。
国が取り組むべき事業を個人が支えているのにもかかわらずです。
この辺は、抜本的な改革をしていかなければ、なにも変わっていかないのではないでしょうか?
これから超高齢化社会になることが分かっています。
その超高齢化社会に対応するためにも、いまから様々な部分で取り組みが求められるでしょう。
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介護職員の労災申請過去最多
昔から、介護職員の労災と言えば、腰痛が主な原因でした。
ですが、昨今はちょっと事情が違うようです。
タイトルにもあるように、いまは、うつ病での労災申請が多数出されているようです。
仕事のストレスなどが原因で、うつ病などを発症したとの労災申請をした介護職が、2014年までの5年間に2倍以上に増えていることが分かったそうです。
また、労災と認定された人数も3倍に増えたそうです。
業種別でも「道路貨物運送業」や「医療業」を抜いて順位がトップになることもしばしば。
ある意味この数字は、相当数の隠れうつがいるとも言えないでしょうか?
個々の労災申請と労災の認定の時期は、年度がずれることがありますので、2015年度の認定数は、さらに増える可能性があります。(申請を出してから認められるまでに半年から1年くらいかかるそうです)
いままでは、腰痛対策などを中心としてきた、介護職の労災問題は、いろんな意味で対策の見直しが迫られています。
労災でのうつ病などの精神疾患の場合は、認定基準に基づき、仕事の負荷との因果関係を判断されます。
この労災認定要件とは
1.認定基準の対象となる精神障害を発病していること
2.認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6ヶ月間の間に、業務による強い心理的負荷が認められること
3.業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと上記、厚生労働省「精神障害の労災認定」から一部引用
となっています。
お役所の書類って本当に難しいですよね。
でも、これでも昔から比べると、もの凄く分かりやすくなっていると思います。
詳しくは、こちらの
精神障害の労災認定
を参照して頂ければ、事例なども載っていますので、より分かりやすいと思います。
うつ病などの精神疾患の労災の場合は、上記「精神障害の労災認定」の認定基準に基づいて、仕事の負荷との因果関係を判断されます。
長時間の残業、また仕事内容とか仕事量、これらに大きな変化、また休日のない長期の連勤であったり、セクハラやパワハラなどの嫌がらせがあった場合に、ストレスの過度を評価され、その評価の中で強いストレスがあった場合に認定されるようです。
介護は、先にも挙げましたが、不規則な交代制勤務や長時間の残業などが多々あるので、認定が通りやすいのかもしれませんね。
でも、出来うるならば、労災などを申請しなくても済むような、職場環境であって欲しいですね。
独り言
私も、労災を考えなかったわけではありませんが、傷病手当金を先に腰痛で貰っていたので、必然的に傷病手当金を貰っていました。
でも、労災の方が、何かと良いんですね。
傷病手当金は、給料の額の3分の2ですが、労災は給料の80%が出るんですね。
そして、治療費も全額出るんですね。
私は、その辺のところが無知でしたし、考える事もできませんでした。
とにかく辛くて、毎日死ぬことを考えていたような気がします。
でも、会社を辞める時期も悪くて、いま考えると相当損をしたような気がします。
少しでも判断力があれば、月半ばで辞めるなどということは、しなかったと思います。
会社を辞めるときは、本当に注意が必要です。
辞める前にいろいろと情報収集をして、自分にとってなるべく有利になるようにして、辞めた方が良いと思いますよ。
後の生活のためです。
雇用保険金も変わってきますから…。
要注意です。