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うつ病の部下との接し方職場の上司はどうすれば良い?

2021年1月28日

先日も上記で書きましたが、
うつ病でお休みする方が多くなってきましたね

で、最近では、うつ病という病名ではあるけれども、それにプラスした、ニュータイプのうつ病、「新型うつ病」や「非定型うつ病」などというものも出てきました。

そんなうつ病を患っている人が増えた昨今、職場で上司が部下を指導する際は、どうしていけば良いのでしょう?

うつ病の部下との接し方

うつ病の部下と、うつ病ではない部下との接し方は、変えないといけない?
と思われている、職場の上司の方もたくさんいるでしょうね。

でも、基本的には、あまり接し方を、無理に変える必要はないのではないでしょうか?

ただ、禁句などの発言や行動などには、気を付ける必要はあると思います

職場のうつ連鎖という言葉がありますよね。
ひとりがうつ病にかかれば、たちまち周りにも影響して伝染するみたいな感じでしょうか。

うつは、決して伝染する病気ではありません
でも、環境がそうさせてしまうのかもしれません。

ある職場の「ストレスの専門家」が、職場での社員とその上司に対してのストレス度の違いを調査したことがあるのですが、同じような仕事内容であっても、その上司によっては、過重なストレスを感じ、別な上司の下では、適度なストレスがかかっていたとしても、部下はそれほど、ストレスを感じていないという結果が出たそうです。

まあこれは、会社勤めをされていて、配置換えなどを経験された方なら、何となく分かりますよね。

社員のストレスは、その仕事の内容、そして忙しさなどにもよるのでしょうが、それとは別に、その直属の上司がどういった「人格」であるかということに、大きく影響されることがあるようです

ご自身の長年の経験でも、これは分かると思います。
人事異動などで、上司が変わったときに、ガラッとその職場の雰囲気までもが変わってしまうことも多々あります。

例えば

  • それまではうまくいっていた職場が、新しい上司が人事異動でやってきたとたんに、なんだかゴタゴタばかり起きるようになってしまった…。
  • 特定の上司のもとでは、部下がどんどん辞めてしまう…。
  • ある部署では、上司の悪口ばかりを聞くようになる…。

あなたにも、そんな経験はありませんか?

私には、経験があります。

恥ずかしい話ですが、私が担当した部署では、部下が辞めていくことが多かったです。相当ストレスを溜めさせていたのですね。

今となっては、本当に申し訳ないと、反省点でしかありません。

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気を付けるべき上司4つのタイプ

この話が、今回の記事に直接関係のあることかどうかは、定かではありませんが…。

職場は、上司次第だと言われます
確かに、上司は選ばれた人であり、その人の持つカラーに染めようとしている人物が多いのも事実です。

上司次第とは、仕事が効率的に運ぶかどうかから、その人の部下の心の問題も上司次第ということでもありますよね。

良い上司の元には、なぜだか良い部下が集まってくるもの…。
不思議ですね。

では、どんな上司が部下に気を遣わせているのか、例として4つのタイプを見ていく事にしましょう

  • すべての判断を部下にまかせてしまう、無責任な上司
  • その時々の気分で指示を出す上司
  • 部下に精神的負担をかける上司
  • 部下の言動を細かいところまでチェックする上司

最初の「すべての判断を部下にまかせてしまう」、これは本当に困ることが多いです。なにせ、仕事に関して、具体的な指示を出さずに、すべて君に任せるなどというわけですから…。

そう言われた、部下はどうすれば良いのでしょう?
何かトラブルがあったとき、全権委任されていると、もし勘違いをしてしまったら…。

経験値が少ない部下であれば、本当に困ることでしょう。
自分の判断で、仕事が破談になる可能性だってあるでしょうし、会社の信用まで絡んできます。

こういう上司は、本当にやっかいです。
下手をすれば、責任まで擦り付けられます…。

部下が、一番欲しい、「安心感」を持つことが出来ません

次の「その時々の気分で指示を出す上司」、これもやっかいですね。
まさに気分次第…。

いつも、しっちゃかめっちゃか、してるんじゃないでしょうか?
指示だけは、出されますが、場当たり的、気分次第…。

昨日と今日言っていることが違う、いや、1時間前に言っていたことと…。

言った本人は、ケロッとしていることも多いです。

「部下に精神的負担をかける上司」ですが、これは一番キツいかもしれませんね。
これこそ、うつ病の人にとっては、大敵かもしれません

精神的プレッシャーは、いろんな事を引き起こします。

まあ本人は、部下の奮起を促そうとしているのでしょうが、きちんと現状把握をして俯瞰の目で見ていることは少ないと思います

そして、心許ない言葉が飛んできます。


「こんなことじゃ…」
「いつになったら…」
「甘ったれるな…」
「そんなことも…」
「おまえだけじゃないんだ…」
etc.

この辺を認識して、声かけをしているかどうかが、一番の問題ですね。
気づけよと思うのですが、ご本人は、あまり気づいていない人が多いです。

そんな私も、その一人でした…。

「部下の言動を細かいところまでチェックする上司」、これも問題が多いところですね。

部下のマイナス点ばかりが見えて、良いところが見えていない典型だと思います。
仕事上のミスに対して、「なぜそうなったのか?」を説明させて、「それじゃダメだ!」とだめ出しをする。

それだけ…。

そこまで、聞いているのだから、それに対してのアドバイスをしたらどうかと思うけれど、それも出来ない人が多いです。

これも、うつ病を患っている人間には、キツいです

常に責められている感じ、自分がすべて悪いというループにはまり込む事大でしょう

一応4つを挙げてみましたが、他にもあります。
共通しているのは、自分の事しか考えてないというところでしょうか…。

いまは、パワハラという問題もあるので、こういう上司も減っていると信じていますが、まだ未だに続けている会社も多いようです。

もし、少しでも当てはまる部分があるようでしたら、あなたは、その当事者にならないでくださいね。

うつ病の人が増えれば、あなたの評価にも繋がりますし、部下からの信頼を無くしてしまいます。上司って部下があってのものですから、出来るだけ部下が仕事に集中できるような環境を作ってあげましょう

そして、うつ病になってしまった部下には、理解を示し、病気である事を受け入れてあげると良いと思います。

決して、精神的に弱いだけで、うつ病になっているわけではない。
ということだけは、分かってあげてください。

ただ、上司としての言い分も多々あると思います。
それに、自分のせいで、部下が仕事への熱意を失っているとしたら…。

本当に悩んじゃいますよね。
こういったことで、反対に上司がうつ病になることも多いです。

部下の変化を見逃さないために

精神的に問題を抱えている人は、必ずと言って良いほど、日頃とは違った、何らかの変化が見てとれるはずです。

上司である自分は、その変化を見逃さないことです。

毎日、部下と真っ正面から、相対していれば、必ず気づくはずです。

例えば…

  • 何日も、ずっと落ち込んだ顔をした部下はいないか
  • ここ最近、急に遅刻や早退が目立つようになった部下はいないか
  • 急に口数が減り、人付き合いを避けるようになった部下はいないか
  • 心ここにあらずといった部下はいないか
  • 集中力が欠けて、なんでもないようなミスを繰り返す部下はいないか
  • いつもイライラしていて、周りに当たり散らすような行動をとっている部下はいないか

こういった現象は、必ずと言って良いほど、何か部下の心に溜まったものがあるからと思った方が良いです。
今一度、自分の部下の事を良く観察してみましょう。

その変化に気づいたら、まずは「どうしたのか」聞いてあげるようにしましょう。
でも、聞くときにも注意が必要ですよ。

聞くときには、唐突に相手の心の中に入り込むような、質問の仕方はやめましょう。
もちろん、説教じみた事を言うのは、論外です。

部下が元気ない場合、「最近、元気ないなぁ、元気出せよ」で終わってしまうのも良くないですね。大切なのは、「元気がない」と言う理由にたいして、具体的な手を打つことです。

部下の話に批判めいた事は言わず、話を良く聞こうという態度を示し、部下の話すことに丁寧に耳を傾けることが大切です。

こちらも真剣に聞けば、相手も真剣に話してくれると思いますよ。

部下が心の中に溜め込んでいるものは、ひとつやふたつではないでしょう。
いろいろな事が絡まって、そんな状態になっているのだと思います。

部下の要望や希望、不満のすべてをかなえることは、まず無理なことです。なので、ひとつでもふたつでも、かなえられるようにしてあげられると良いですね。

それだけでも、信頼関係を作ることが出来るのではないでしょうか。

良い職場って、働いている人たちが、ストレスを溜め込まないで、活き活き働いている環境だと思います。

なので、そういった職場が作れるように、ストレスをかけず、活き活きと働ける環境を作ってあげることが、良い上司の条件でもあるのではないでしょうか?

独り言

今日は、多少長くなりました。
独り言は短く…。

私も部下を持つ身でしたので、上司となられている方の立場や気持ちも分かるつもりでいます。

私は、どちらかと言うと、ストレスを与えてきた部類ですね。
仲良し小好しが嫌いだったので…。

良く注意をしていました。
叱咤激励も多かったように思います。

いま考えると、褒めることが、非常に少なかったと思います。
人間、注意を受けるだけだと、どんどん目的を失っていくような気がします。

本当にいまでは、その時の職場の社員について、後悔だけしかありません。
申し訳なかったと思います。

たぶん、うつ状態に近かった人もいたと思います。

そんなことを考えたのは、自分がうつになって入院してからでした。
もう、遅かったんですけれどね…。

退院したときには、自責の念に悩まされました。

結局、私は退職の道を選びました。
それが、自分の責任のとり方だと思って…。

その後の事は、これから追々と書いていこうかと思います。