うつ病の治療に使われる薬の一覧を作ってみた!
うつ病の治療薬にも色々ありますね。
ここでは、代表的な抗うつ剤について書いてみたいと思います。
と言うか、まあ本当にたくさんの種類があって、出された薬が自分に合っているのか、薬の作用や副作用がどのようなものがあるのかもわからないで服用している人も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。
妹が看護師なんですが、良く怒られます。
自分の飲んでいる薬くらい、ちゃんと調べなさいと…。
なので、今は iPhone にアプリを入れて、出された薬に関してだけでなく、関連する薬も調べるようになりました。
なんか、見ているだけでも楽しかったりします。
たまにげんなりしますけど…。
でも、本当に知らないことを少しずつ理解できるようになると嬉しいものですね。
うつ病治療薬(抗うつ剤)一覧!?
うつ病治療薬(抗うつ剤)と言っても、いろいろありますが、種類とすれば5種類になります。種類と言うよりも分類と言った方が良いのかも知れませんね。
ここでは、私が処方された薬、また一般的に多く使われている薬の紹介をさせて頂きますね。
うつ病で使われている抗うつ剤の種類
現在のうつ病に使われる抗うつ剤は、先にもあげましたが、5種類になります。
古いもの(その他は除きます)から順にご紹介です。
三環系抗うつ剤(TCA)
三環系抗うつ剤とは?
三環系抗うつ剤(TCA)は、英語名を “Tricyclic Antidepressants" と言われます。
この三環系抗うつ剤は、抗うつ剤の中でも一番古いタイプの抗うつ剤になります。1950年ごろから使われている抗うつ剤です。私がまだ生まれる前から使われているのですね。
三環系抗うつ剤は、効果は最も強いですが、副作用が強いものも多いため、最近では、あまり使われることがなくなってきているようです。
ただ、この三環系抗うつ剤は、他の抗うつ剤にはない、より強い効果もあるので、限られた症状については、この三環系抗うつ剤が使われます。
■主な三環系抗うつ剤
- トフラニール(イミプラミン)
- トリプタノール(アミトリプチリン)
- スルモンチール(トリミプラミン)
- ノリトレン(ノルトリプチリン)
- アナフラニール(クロミプラミン)
- アモキサン(アモキサピン)
- プリチアデン(ドスレピン)
- アンプリット(ロフェプラミン)
四環系抗うつ剤
四環系抗うつ剤とは?
四環系抗うつ剤は、英語名を “Tetracyclic Antidepressant" と言われます。
この四環系抗うつ剤は、三環系抗うつ剤の副作用を多少でも軽減できないかと開発されました。でも、効果が半減とまではいきませんが、かなり弱くなってしまいました。
四環系抗うつ剤の副作用として、眠気が強く現れるものが多いようです。なので、睡眠薬代わりに使われることもあるみたいですね。
四環系抗うつ剤は、ノルアドレナリンを増やすことによって効果を現します。
■主な四環系抗うつ剤
- ルジオミール(マプロチリン)
- テトラミド(ミアンセリン)
- テシプール(セチプチリン)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
SSRIとは?
SSRIとは、英語で “Selective Serotonin Reuptake Inhibitor" と呼ばれます。
今の精神科で一番使われている抗うつ剤の一つになります。
効果がもっとも期待でき、安全性も高く副作用が少ないといったバランスの取れた薬のようです。
また、このSSRIは、うつ病だけでなく、不安障害、双極性障害など多数の精神疾患にも有用です。
今では、精神疾患の第1選択薬の一つになっています。
■主な選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
- デプロメール(マレイン酸フルボキサミン)
- ルボックス(マレイン酸フルボキサミン)
- パキシル(塩酸パロキセチン)
- ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)
- レクサプロ(シュウ酸エスシタロプラム)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
SNRIとは?
SNRIとは、英語名を “Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors" と言われます。
SNRIは、SSRIと同じように、現在のうつ病治療では、欠かせない抗うつ剤の一つになっています。
では、SSRIとSNRIの違いはなんでしょうか?
簡単に言うと、SSRIは、脳内のセロトニンの濃度のみを高める薬です。SNRIは、セロトニンの濃度だけではなく、ノルアドレナリンの濃度も高める薬といえます。
■セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
- トレドミン(塩酸ミルナシプラン)
- サインバルタ(塩酸デュロキセチン)
- イフェクサーSRカプセル(ベンラファキシン塩酸塩)
ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)
NaSSAとは?
NaSSAとは、英語名を “Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant" と言います。
NaSSAは、一番新しい抗うつ剤の一種ですね。
主にうつ病の治療に使われています。
ノルアドレナリンとセロトニンの分泌を促す作用を持っているので、セロトニンとノルアドレナリンそのものの濃度を増やす働きがあります。
NaSSAの特徴は、
- 抗うつ作用が強い
- 眠りを深くする作用に優れる
- 体重が増えやすい
- 吐き気や性機能障害が起こりにくい
といったものがあります。
また、NaSSAは、四環系抗うつ剤を改良した薬になります。
なので、四環系抗うつ剤の作用を引き継いでいる薬でもあります。
■ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)
- リフレックス(ミルタザピン)
- レメロン(ミルタザピン)
※リフレックス、レメロンこの2つの薬の成分は全く同じになります。
まずは、抗うつ剤をお知らせしました。
他にもうつ病で使われる薬はあります。
抗不安薬、気分安定薬(精神安定剤)、睡眠導入剤(睡眠薬)などもありますので、こちらも近いうちに書いてみようと思っています。
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独り言
うつ病になった人って、結構な時間を治療に当てます。
2~3年の人は、普通にたくさんいるのではないでしょうか?
また、さらに長期間(5年~10年)かかっても、まだ寛解していない人も多いです。
半年や1年で治ったと思っても、また再発する人もいます。うつ病は、そういう病気なんです。
もちろん、完全に治癒する人もいます。
今は、軽いうちは、なるべく薬を使わないで治すということを考えられている先生方も多いです。
その治療法として、食事療法、認知行動療法やマインドフルネスなどの心理療法などが使われます。
良い成績を残されている方も多いですね。
私も今、認知行動療法を少しずつ始めています。
どれだけ自分の考え方を修正できるかわかりませんが、少しでも良くなるように…。